異業種への事業の企画は、最初の方は比較的自由にやらせてもらっていました。
なので、自分が『やりたいこと』が中心の企画が多かったと記憶しています。
当然のことながら、突拍子もないものばかりで、全部ボツになりました。
やりたいことに理由なんてほぼ無いので、他の人に理解してもらえるはずは
ありません。
見かねた上層部が、
『自社の強みを理解し、本業の技術レベルの延長上、もしくは範囲内で考えましょう』
と助言してくれました。全く無秩序な状態からルール、制約を作ってくれたので、
少し肩の荷がおりて、気が楽になったのを覚えています。
今いる領域からどこにしみだして行くのかは、会社としてどうするのか、
最初に決めておいた方が良いでしょう。
当時は、いきなり難度の高い領域を目指すのはリスクが高いということで、
現時点で自分たちができることをベースに新規事業を企画することにしました。
あの時、いったん冷静になれたのは大きかったと思います。