アグリーフと関わりの深い方々にインタビューしました。
今回はアグリーフの販売店のトヨタネ株式会社さんです。
アグリーフが展示してある研究農場の運営責任者の千賀さん、大月さんにお話を伺いました。
Q:トヨタネ株式会社さんの事業について教えてください。
A:種苗、農業資材全般を扱っており、栽培のサポートなども行っています。
私たちの栽培サポート課では主に養液栽培関連のサポートを行っています。
Q:研究農場はどのぐらい前からあるのですか?
A:創業当初からあり、各産地で主要となる種苗メーカー各社の品種の栽培や展示をしています。
当社のような種苗の卸し専門の会社でこのような研究農場を持っているのは極めて珍しい例だと思います。
Q:こちらの研究農場の強みは何だと思いますか?
A:品種選び→養液栽培のシステム→環境制御機器などを実際に実物を『見て』、『比べて』、『実感』した上で、
選べるところではないでしょうか。
種まきから収穫までを一貫サポートできるという点が強みだと思っています。
Q:昨今のご時世を踏まえたSDGs、環境、エコについてのトヨタネさんとしての提案については?
A:『アグリーフ』のようなハウス加温機のCO2のリサイクルや、ココバッグからの廃液のリサイクルを行う
『まくりーんシステム』など農場の環境経営を実現するシステムの提案などがあります。
培地のココバッグについては、ヤシ殻が原料なので、廃棄時も土に還りますし、地球環境に優しい商品です。
Q:それら以外には何かありますか?
A:農林水産省が進める『みどりの食料システム戦略』についてはご存じでしょうか?
2050年までに化学肥料の使用量を30%削減するためにいろいろと研究をしています。
例えばトマトなどでは一般的な養液土耕栽培をキャベツに適用する試みなどです。
Q:ところで、コロナ状況下で何か変化はありましたか?
A:わかりやすい話だとコロナ前は多い時に月間100人以上、年間1000人程度の
見学者がご来場されていましたが、コロナ状況下では月間10人ぐらい、年間来場者数は例年の10分の1まで減少してしまいました。部会等でまとまってバスで来場することができなくなってしまったからだと思います。
何か打ち手をと考え、Zoomでオンライン視察なども実施しています。
東海地区の近隣の農家さんを中心に徐々に来場者数も回復傾向ですが、
遠方のお客様については、もう少し時間がかかりそうですね。
Q:研究農場と営業活動とのつながりについてはいかがですか?
A:研究農場という名前ではあるが、ショールーム的位置づけだと思って運営しています。
実物を見てもらって、より良いご提案ができるようにしております。
Q:農家さんへの接客時や提案について心がけていることは何ですか?
A:農家さんそれぞれにご要望や困りごとなどが様々ですので、まず多くの引出しを持つこと。それぞれのお客様に応じて適切な提案をしております。
もう一点は実際に栽培や、製品を使っているので、カタログに載っていないことや、正直ベースで良い点も良くない点もお伝えすることを心がけています。
Q:今後の集客の方法、PRについての新しい取組みについては?
A:メルマガ配信、ユーチューブのような動画の効果的な活用や、WEBの活用も検討しています。従来のやり方を踏襲していては立ち行かないと思っています。
ありがとうございました。